吉永小百合の魅力とは

吉永小百合さんというと、日本を代表する大女優さんだ。筆者は世代ではないものの、彼女の名前だけなら知っている、それは例え吉永さんが出演している映画作品を見たことがない人であってもだ。国民的女優であるのに高嶺の花であり続ける吉永小百合さん、その魅力は何処にあるのか、このサイトはそんな吉永小百合さんについて考察していきます。

あらすじについて

原作との違いはあるか

ふしぎな岬の物語、というタイトルで吉永小百合さん主演によって映画化された今作についてですが、原作とのタイトルに違いが見られます。原作では『虹の岬の喫茶店』と称されているのに対して、映画では『ふしぎな岬の物語』とされている点から考えれば、ストーリーは原作を元に映画オリジナルの展開に仕立てられているのかと思われる。そこまでならいい、では原作と映画に明確なストーリーの違いは存在するのかどうかについて語っていこう。

まず原作についてですが、長編で構成されている物語でありながら多種多様な登場人物が出てくる事から、感動系オムニバス式の小説と言った方が適切か。意図しなければ見つける、また知ることもない小さな岬の先にぽつんと建築された喫茶店で、人生という時間において絶望を感じた人々が訪れ、そこを切り盛りしている一人のおばあさんと邂逅することにより人生の素晴らしさを思い出していくというものだ。

そのオーナーというのが吉永小百合さんが演じているわけですが、その点に関してはさほど大きな違いはありません。根本とも言えるこの部分を思いっきり改変してしまったら、それはもう原作に忠実な作品などと呼べない代物になっている。あくまで作品の世界観を気に入ったから映画化が決まった、そう考えると物語が大きく進路変更をきたすこともないでしょう。

ではそんな今作のあらすじを、原作小説と見比べて見てみよう。

あらすじ

映画

海の向こうから見える富士山が眺められるのどかな田舎、そんな街の岬に突端には『岬カフェ』と呼ばれる地元の人達に愛される喫茶店が存在していた。住民たちがこぞって憩いの場として利用する喫茶店、ここは喫茶店を営業する妙齢の女性である柏木悦子さんによって切り盛りされている。目玉はコーヒー、それを飲めばたちまち心が癒やされてまた一日頑張ろうと励めると言われるほど、不思議な効果を持っていた。

そんな悦子のコーヒーが美味しい理由を創り出しているのが、喫茶店の隣にある掘っ立て小屋に住んでいる何でも屋を切り盛りしている甥の浩司と共に小島から組んでくる岩清水から作っている。甥の浩司は性格に難があり、度々トラブルを起こすことで知られているが叔母である悦子のことを暖かく見守りつづけてもいた。

穏やかな日常が過ぎる中で、街を離れていたみどりが久方ぶりに帰郷してくる。浩司とは幼なじみとだけあって出迎えるも、何処か傷心している彼女に悦子と浩司が助け船を出す。また地元の中で自分たちを一番理解していた不動産屋のタニさんがある事情から街を離れることを告げてくるなど、田舎街の中で営業する喫茶店を舞台にした心温まるホットドラマとなっている。

原作

トンネルを抜けた先、ガードレールの切れ目をすぐ左折したところにある小さな岬には、一軒の不思議な喫茶店が営業していた。寂れた雰囲気に誰も近寄らないと思いきや、そこは知る人ぞ知る有名な喫茶店だったのです。訪れたお客さんに一杯のコーヒーと一人一人の心情に合わせた音楽を選曲して流してくれるサービスを行い、お客さん達の心を癒やしてくれるおばあさんの話が界隈で人気を博していた。

今日もまた心に悩みを抱えたお客さんがやってくる。妻を無くしたばかりの父子、大学卒業後の進路に悩む男子学生、自分が生きるため喫茶店に盗みに入った泥棒など、彼らを暖かく迎え入れてそっとおばあさんはコーヒーを提供し、音楽を流す。訪れた人たちは心を癒され、平穏を取り戻す、これはそんな感動長編である。

趣旨貫徹の内容

原作においても映画においても、喫茶店に訪れた人たちは癒やしを求めてきているという点が共通しているでしょう。原作の場合は偶発的に訪れたというケースもありますが、映画はとある田舎町の岬で経営している喫茶店で、そこには地元の人達が毎日押し寄せてはコーヒーを飲みに来るのが日課となっていた。あえて違いを明記するなら、映画では地元の人たちが憩いの場としているのに対して、原作では心に悩みを抱えた人たちがやってきて、喫茶店でそうした問題にキチンと向き合って前を歩けるようになっていくといった展開だ。

映画は原作に比べるとサブキャラクターの登場も多くあるので、小さいながらも賑わいを見せている雰囲気がほんのりと心を癒やしてくれます。原作は無理に聞き出す事無く、また泥棒に入った人にさえ抵抗すること無くコーヒーを出して音楽を流す、そんなおばあさんの寛容さに圧倒された。若干内容に違いはあるものの、原作の内容を忠実に再現し、テーマを一点にまとめていることもあって人気を博したのも頷ける。

結末はぜひとも

そんな作品の結末はどうなるのか、という点が気になっている人もいるでしょう。ですが今作に関して言えば、是非とも小説ならびに映画を直々に見て見届けて欲しい限りだ。ただ人にこうだと言われて完結するのではなく、人生に生き急いで疲れた人ほど今作でいうところの『人心地着くための休憩』が出来る喫茶店の暖かさに触れて欲しい。

現代で忘れがちな休息、その大切さや当たり前にある幸せと向きあうだけの活力を与えてくれるだけあって、読む・視聴するだけで心の錆が取れるようだ。

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