吉永小百合の魅力とは

吉永小百合さんというと、日本を代表する大女優さんだ。筆者は世代ではないものの、彼女の名前だけなら知っている、それは例え吉永さんが出演している映画作品を見たことがない人であってもだ。国民的女優であるのに高嶺の花であり続ける吉永小百合さん、その魅力は何処にあるのか、このサイトはそんな吉永小百合さんについて考察していきます。

女優としての真価

吉永小百合という女優の凄さは何処にあるのか

では女優としていまだ前線で活躍し続ける吉永小百合さんの凄みとは何処にあるのか。それについてまず語る前に、吉永さんという商品にも一時期は人気衰退という憂き目にあっていたのを知っているでしょうか。芸能界、それも活躍している分野によって固定観念化された芸能人としてのイメージはとても偏執的で、一度まとわりついたら二度と剥がせないといえるレベルでつきまといます。どうにかして別のイメージを装わせたいと思っても、脱皮することが出来ずに過去の栄光にすがらなければどうにもならない、あるいは何をしてもいいといった姿勢になっていく。

最近の芸能人はこういう人が多くいると思われる、その中で本物となれる人は少数しかいないのだから、芸能という面で本物になるのも大変だ。そして吉永さんもその『本物』へ近づくために、ある決断をしなけれならなかった。それはデビューしてから根付いていた『清楚なお嬢さん』というイメージの払拭です。いいイメージですが、人間とは年を取る生き物。時代をその分だけ越えて行けば1つずつ積み木を積み上げていくように年齢という数字も重ねていかなくてはならない。

女性には耳の痛い話かもしれませんが、吉永さんもそれに出くわしてしまったのです。デビュー時は10代でも、何年と活躍していけば20代・30代まで『お嬢さん』と通すには中々無理がある。またその頃は結婚し、ネガティブな話題をマスコミに報道されるというイメージを損なわせる事態が連続して起こった。

このままでは埋もれてしまうとして、当時の女優さんたちはある決断に迫られます。それは『役者として脱皮するためにヌードも厭わない』として、当時イメージアップに苦しんだ人たちは垢抜けるために裸体を晒していた。言い方は変かもしれません、そしてここまでいえば分かると思いますが、吉永小百合さんも映像作品の中で裸体を披露したのだ。

ダメ出しも

女優として活躍する、という目的もあったと思います。ですが裸を見せることに抵抗を示しているようでは女優にはなれないと誰かは語ります。果たして今のこのご時世でテレビで裸体を披露する、ということを演技であっても出来る人がどれほどいるか。最近はそれ繋がりで別の問題が浮上しているものの、吉永さんが出演していたのはそういった卑猥なものではなく、物語の展開上で必要なシーンにおける撮影時の話だ。

とりわけ一番凄いと感じた話題が、1984年に三浦友和さんと共演した『天国の駅 HEAVEN STATION』での撮影時における姿勢です。三浦友和さんが吉永さんの着物の袷へと手を滑り込ませて胸を揉む、というシーンがあります。ちなみに三浦友和さんからすれば吉永さんは大先輩になる、そして目の前には一世を風靡したほどの妙齢な女性を演技とはいえ胸を揉みしだくというのだから、緊張しないわけがない。

しかしそれがまずかったのか、演技とはいえ揉み方が甘い三浦さんに対して吉永さんは叱咤したのです。それも、

『もっと大胆にやらないと、迫力が出ない』

とまで言っていた。

そんなやり取りが交わされて熱も入る、訳もなかったようだ。三浦さん曰く、この撮影を完了するまでに20回もNGを出してしまい、ダメ出しもその度に飛んでくるという話をしていたのです。ただこれは言ってしまえば、演技であろうと濡れ場だろうがなんだろうが、完璧に演じてみせるといった心構えが見られる。イメージからの脱却ももちろんあったでしょうが、それ以前に女優としてのプライドが高くなければ、男性に積極的になれと言ったり、ダメ出しをするといった行動はできないはずだ。

こういった逸話にこそ、吉永さんが役者たらしめんとする原動力が込められているのでしょう。ただ濡れ場はあっても、全裸になることには躊躇いはあったようですが、映画監督である斎藤光正氏からは『胸が小さいから出してもしょうがない』と言われてしまう。本人にすれば希望が叶ったと受け取れるでしょうが、複雑な気持ちになったのは考えるまでもない。

一時期は

今でこそ大女優として活躍している吉永さんですが、デビューして間もない頃はともかくとして、イメージが合わない頃は清楚なお嬢さんという看板を下ろせないまま、イメージにそぐわない大人の女性を演じた際には、演技力を酷評された事もあったという。とはいっても、いきなり以前の印象を覆せる人はそうそういない。ただ現在でも満島ひかりさんのように、以前はアイドルとして活躍した人が、確実に一歩ずつ進んでいったことにより演技力は聞きしに勝るまでに伸び、同年代の女優たちと比べても比較にならないとまで言われるような人になったというケースもある。

吉永さんに関して言えば、一つ一つの積み重ねによってそれまでの清楚なお嬢さんという雰囲気を解消していくと同時に、女優として更にその花弁を大きくしていったといえるだろう。

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